受け継いだもの、伝えたいこと

秋の稲刈りシーズンを前にのんびり過ごしているかというと

なかなかそうもいかず、なんやかやと忙しくしております。

 

先日は早朝から地域の草刈りがありました。

鶴岡も朝夕は過ごしやすくなりましたが、日中は厳しい残暑です。

先祖から受け継いだ土地と、そこからの恵みに感謝しつつ

昼前まで作業をした後はへとへとで、夕方には睡魔に襲われていました。

 

 

土地以外にも、先祖から受け継いできたものはたくさんあります。

だだちゃ豆の種、與惣兵衛の屋号、丸にワタナベ星の家紋…。

ちなみに、家紋の三つの丸はお団子ではなく、オリオン座の中央の三ツ星で

敵に打ち勝つという意味が込められているそうです。

 

 

これに対し、僕自身が仕事を通じて身をもって学んだことで

これから先、子どもたちに伝えていけたらいいなと思うこともあります。

 

一つは、自分を一番に考えなさいということ。

やりたくない仕事をしても、なかなか前には進めません。

自分の進むべき道に乗っていれば一生懸命になりますし

結果的に、物事もうまく進むように思うのです。

なので、僕は子どもたちに與惣兵衛を継いでくれとは思っていません。

それが好きなことであれば継いでもいいよ、というスタンスです。

 

 

もう一つは、常識だと思っていることは必ずしも常識じゃないよということです。

地域の常識、業界の常識にとらわれる必要はありません。

常識がたまたま自分の考えに合っていれば、それはそれでいいのですが

おかしいと思うなら、その常識は要りません。

 

例えば、僕が與惣兵衛を継いだころ、

農業にコンサルを入れるなんて、とても考えられないことでした。

自己投資をするくらいなら農業機械を買う、それが「常識」でした。

でも、東京で外の世界を見てきた僕にとって、それは受け入れがたいことでした。

今振り返ってみて、「常識」にとらわれていたら

その範囲内の成果しか得られなかっただろうと思います。

 

これからも納得のいかない常識にはとらわれず

自分の頭で考えて、自分のやりたいこと、好きなことをやっていきます。

子どもたちにも、そんな仕事の仕方が伝わっていくといいなと思います。

 

 

さて、生のだだちゃ豆が終わり、冷凍だだちゃ豆づくりが進んでいます。

生に比べると少し割高にはなってしまいますが

おいしさを逃がさない瞬間冷凍で、ゆでる手間なし。

オフシーズンも、ぜひ與惣兵衛のだだちゃ豆をご賞味ください!